派遣前に支給されるお金
厳密に言うと給料はありませんが、派遣にあたって支払われる手当はあります。
派遣前に支給される手当は、移転料、支度料、派遣前訓練手当の3つです。
移転料
→100,000円前後
支度料
→90,000円
派遣前訓練手当
→80,000円
移転料
住居移転に伴う手当です。
引っ越しの費用のようなものです。
これは派遣前と帰国時にそれぞれ支給されます。
派遣される国によって支給される額は違いますが、概ね100,000円前後です。
支度料
任国へ行く前に、必要なものを買い揃えるための手当です。
一律で90,000円支給されます。
派遣前訓練手当
派遣前訓練期間中に訓練生に対して一律で支給される手当です。
金額は40,000円/月で、私の場合は訓練期間が2か月間だったので、80,000円が支給されました。
<派遣前に支給されるお金>
移転料+支度料+派遣前訓練手当=27万円前後
派遣前にいろいろなものを買い揃えるには十分なお金ですね。
これだけあればPCやカメラ等の高価なものも買えるでしょう。
私はこのお金でスーツケースを買ったり、常備薬を揃えたりしました。
派遣中に支給されるお金
派遣中に支給される手当は現地生活費と国内手当の2つです。
現地生活費
→80,000~130,000円/月
国内手当
→55,000円/月
現地生活費
現地生活費には、食費、水道光熱費、バス等の交通費、通信費、日用品、娯楽費などが含まれます。
住居費に関しては、現地生活費とは別にJICA側が負担してくれます。
派遣される国の物価によって支給額は異なりますが、月に80,000~130,000円支給されます。
日本国内の水準から見ると、若干少なめかもしれませんが、現地の物価に応じて十分な額が支給されるので問題ありません。
私が派遣されたソロモン諸島では、635アメリカドル(日本円で約95,000円)支給されていましたが、毎月25,000円ほどは貯金することができました。
国内手当
日本で支払いが必要になった時のために支給される手当です。
一律で月に55,000円が支給されます。
住民税や年金等は、このお金から十分支払うことができます。
<派遣中に支給されるお金>
現地生活費+国内手当=135,000~185,000円/月
ちなみに国内手当に全く手を付けなければ、派遣期間の2年間(24か月間)で132万円たまる計算になります。
これなら帰国後の生活にも困りませんね。
帰国時に支給されるお金
帰国時に支給される手当は移転料と協力活動完了金の2つです。
移転料
→100,000円前後
協力活動完了金
→480,000円(20,000円/月×派遣期間24か月)
移転料
住居移転に伴う手当です。
派遣時に支給された手当と同じものです。
派遣時と同様、派遣される国によって額は異なりますが、概ね100,000円前後です。
協力活動完了金
活動終了時に一括で受け取ることができるお金です。
20,000円/月なので、派遣期間2年間(24か月)で480,000円支給されます。
<帰国時に支給されるお金>
移転料+協力活動完了金=58万円前後
その他
派遣時や帰国時の航空費、現地でかかった医療費などは、すべてJICA側が負担してくれます。
また、派遣前訓練に関わる交通費、健康診断にかかる費用などもすべてJICA側が負担してくれます。
手当が非常に充実していますね。
まとめ
<派遣前に支給されるお金>
移転料
→100,000円前後
支度料
→90,000円
派遣前訓練手当
→80,000円
<派遣中に支給されるお金>
現地生活費
→80,000~130,000円/月
国内手当
→55,000円/月
<帰国時に支給されるお金>
移転料
→100,000円前後
協力活動完了金
→480,000円(20,000円/月×派遣期間24か月)
最後までお読みいただきありがとうございました。
結果的に2年間でもらえるお金は、総額約400万~500万円です。
現地生活費を抜いても、200万円前後は手元に残る計算になります。
開発途上国で活躍したい、海外で自分の力を発揮したいという方は、ぜひJICA海外協力隊に応募してみてください!
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