【最新】2024年教育トレンドキーワード4選!STEAM教育って何?

教育

「2024年に話題になりそうな教育って何だろう。」
「STEAM教育って何だろう。」

最近ニュースで教育の話題を耳にする人も多いのではないでしょうか。
今日は元小学校教員の立場から、どこよりも早く2024年教育トレンドキーワードを4つに厳選してお伝えします。
この記事を読めば、話題の教育ニュースについて理解が深まったり、お子様が通っている学校教育の様子が見えてきたりするかもしれません。

堅苦しい文章は苦手だなという人でも、5分ほどで読める構成にしましたので、ぜひ気軽に読んでみてください!

①STEAM教育

STEAM教育とは、

S=Science(科学)
T=Technology(技術)
E=Engineering(工学)
A=Arts(芸術・リベラルアーツ)
M=Mathmatics(数学)

この5つのテーマの頭文字からとった言葉です。
理数教育に芸術を加えたのが大きな特徴です。
科学や数学などをベースに、創造的な思考を促し、課題を見つけ、解決をしていく、そしてそれをまた分析し、試行錯誤をしながら解決をしていくというサイクルが基本的な教育方針です。

また、STEAM教育では「ワクワク」を非常に大切にしています。
多くの体験の中から興味関心のある「ワクワク」する課題を見つけ、問題解決をしていく手段を身に付けていきます。

AI時代、IT社会、Society5.0と言われる世の中において、理数的な思考から新たなテクノロジーを想像していくことは不可欠です。

学校教育でも現在「教科横断的な学び」がトレンドになっています。
教科単独で学習を完結させるのではなく、それぞれの教科で学んだことをもとに、それらをフル活用して課題を解決していく、あるいは実生活に生かしていく。
まさに主体的な学びですね。

②ウェルビーイング教育

ウェルビーイングとは、直訳すると「幸せ」「健康」という意味になります。
もっと詳しく言うと、「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、全てが満たされた状態にあること。」を指します。
つまり、幸せで健康に満たされた状態を実現できるように教育をしていこうというのが、ウェルビーイング教育です。

2020年、ユニセフの調査で、日本の子どもの精神的幸福度が38か国中ワースト2位となりました。
自殺率も他の国より高いと言われている日本。
それに加え、AIによって様々な仕事が代替されるかもしれない時代。

AIに代替されないような力を身に付けるためには、単なる知識の詰め込みではなく、自分の好きや得意を見つけ、多くの経験を積み重ねることが不可欠です。
その土台として、健康で幸せな状態であることは非常に大切です。

一人一人の小さな幸福体験を積み重ねていくことが、学校現場には求められています。

③アントレプレナーシップ教育

アントレプレナーシップ教育とは、起業家に求められる資質や能力を育成する教育のことです。
必ずしも起業家そのものの育成を目的とするわけではなく、幅広い意味でとらえられることが多いです。

起業家に求められる資質や能力とは、チャレンジ精神創造性探究心情報収集分析力判断力実行力リーダーシップコミュニケーション力など多岐にわたります。

これらの能力は起業家としてももちろん必要ですが、社会人基礎力としても必要なものになります。

このアントレプレナーシップ教育は、探究活動を中心とする総合的な学習の時間と非常に相性がいいです。
「与えられた問題を正しく解く」だけの受動的な姿勢ではなく、「自ら課題を発見し、自分事として課題をとらえて解決していく」主体的な姿勢を育てていくことが、学校教育には求められています。

④イエナプラン教育

イエナプラン教育は、ドイツで始まりオランダで広がった教育です。
一人ひとりを尊重しながら自律と共生を学んでいきます。

特徴としては、

異年齢(異学年)の子どもたちで教室グループが構成されること
対話仕事(学習)遊び行事(催し)というサイクルで基本活動が構成されること
探究活動を重視していること
子どもの自治を尊重する学校共同体が作られること

などがあります。

学年の違う子どもたちが自律し協働しながら活動していくところが、イエナプラン教育の優れているところです。

現在公立学校でも「たてわり班活動」「委員会活動」「部活動」などの異学年交流はありますが、教室グループを異学年にしているところはほとんどありません。

学習指導要領でも言われている「主体的・対話的で深い学び」を実現するためにも、一人ひとりの個性を大切にしたイエナプラン教育は、一つ大切になってくるのではないでしょうか。

まとめ

①STEAM教育
→理数教育に芸術を加えたのが大きな特徴。「ワクワク」の感覚を大切にしている。
②ウェルビーイング教育
→幸せで健康に満たされた状態を満たす教育。自分の好きや得意を見つけ、多くの経験を積み重ねていくことが不可欠。
③アントレプレナーシップ教育
→起業家に求められる資質や能力を育成する教育。チャレンジ精神や創造性、リーダーシップなどを育成していく。
④イエナプラン教育
→学年の違う子どもたちが自律し協働しながら活動していくのが大きな特徴。主体的・対話的で深い学びを実現するためには必要。

最後までお読みいただきありがとうございました。
どの教育も「主体性」や「創造性」といった言葉がキーワードになっていますね。
変化の激しい時代、自分自身で情報を収集し、行動していくことが不可欠です。
教育も時代とともにどんどん変化していきます。
お子さんにはどのような教育が合っているか、日本にはどのような教育が必要か、考える一つのきっかけになれば嬉しいです。
今後も教育に関する発信をどんどんしていきますので、よければフォローをお願いします!

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