「教員を辞めたいけど、どうやってやめればいいか分からない。」
「実際退職金がどれくらいもらえるのか心配。」
実際にいざ退職をしようとすると、多くの心配や不安が出てきますよね。
今回はそういった悩みや不安を持つ方に向けて、教員が退職する方法を私の実体験に基づいて解説していきます。
退職の流れ
退職までの流れは大きく分けてこの3つです。
①管理職に退職の意思を伝える
②退職関係書類を提出する
③引継ぎ資料を作る
それでは順番に見ていきましょう。
①管理職に退職の意思を伝える
まずは管理職に退職の意思を伝えましょう。
伝え方は口頭で構いません。
もしかしたら自治体によって違うかもしれませんが、少なくとも東京都の場合は口頭で伝えれば問題ないでしょう。
退職願は必要?
退職願は必要ありません。
ただし、事務の方からいただく退職届は提出する必要があります。
退職願
→退職の意思を伝えるもの。提出の義務はない。
退職届
→教育委員会に提出する必要がある正式な書類。
退職の時期はいつがいい?
年度末の3月がよいでしょう。
年度末は異動を含めて職員のメンバーが大きく入れ替わる時期なので、円満に退職するにはこの時期がベストです。
ただし、やむを得ない事情もあると思いますので、その場合は1学期終わりや2学期終わり、学期の途中であっても退職することは可能だと思います。
退職を伝えるタイミングはいつがいい?
年度末の3月に退職するのであれば、11月あたりがよいでしょう。
東京都の場合は学期に1回、自己申告書を提出する時に管理職と面談する必要があるので、2学期の面談の時に伝えるとよいでしょう。
1月下旬から学校長と教育委員会で人事について打ち合わせをするので、年度末に辞めるのであれば1月下旬が最低ラインとなるでしょう。
3月以外の時期に退職するのであれば、とにかく早めに管理職に相談することをおすすめします。
②退職関係書類を提出する
退職に関係する書類は以下の5つです。
1.退職届
2.健康保険
3.公的年金
4.税金の控除
5.退職金の請求
全員が提出しなければならないこの5つです。
このほかにも個人年金保険等に入っている場合は、事務の方に問い合わせて、書類を取り寄せてもらうとよいでしょう。
すべて事務の方が詳細をよく知っていますので、書類の書き方や提出の手順が分からなければ、その都度事務の方に聞きましょう。
③引継ぎ資料を作る
自分が担当していた校務分掌の資料や児童生徒のデータを整理してまとめておきましょう。
特に校務分掌に関しては、自分がいなくてもこの資料を読めば分かる!というような資料を作成しておくと、後任者にスムーズに引き継げるでしょう。
なお、年度途中等で引継ぎ資料を作る余裕がない場合は、できる範囲で資料をまとめましょう。
最低限、行事等で使う道具がどこにしまってあるのか、後任者に伝えておくとよいでしょう。
また、パソコン上のフォルダを整理するだけでも大変喜ばれます。
20代で退職したら退職金は○○○万円!
退職金がどれくらいもらえるのか、気になりますよね。
東京都に6年間勤務した私がもらった退職金は、手取りで136万6372円でした!
標準報酬月額×支給率=退職金
この数式で退職金が決まるそうです。
私の場合は6年勤務していたので、標準報酬月額×5.4の退職金がもらえました。
これを多いとみるか少ないとみるか、反応はそれぞれあるかと思いますが、私の場合は次の活動資金の足しになったので、非常に助かりました。
参考:東京都人事委員会公式ホームページ | 退職手当 (tokyo.lg.jp)
まとめ
<退職の流れ>
①管理職に退職の意思を伝える
②退職関係書類を提出する
③引継ぎ資料を作る
<20代で退職したら、、、>
退職金は手取りで136万6372円もらえる。
最後までお読みいただきありがとうございました。
退職するにせよ、しないにせよ、どちらの選択もよい選択だと思います。
私は教員を辞めた身ですが、教員はものすごくやりがいがあって楽しい職業だと思いますし、何にも代えがたい職業です。
しかし一方で、教員を辞めたとしても、人生の選択肢が広がりますし、おそらく皆さんが思っているよりも教員経験者を求めている方はたくさんいます。
ぜひ自分の選択に自信を持って、素敵な人生を歩んでいってください!
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