【大公開】JICA海外協力隊 志望動機の書き方は?

JICA

応募から合格まで

志望動機はJICA海外協力隊に合格するために必要不可欠なものです。
まずは応募から合格までの流れを見てみましょう。
この流れは私が合格した2022年春募集を参考にしています。

<5~7月> 
応募書類作成

<7~8月>
一次選考(書類審査)
  ↓
一次選考合格通知

<8~9月>
二次選考(ウェブ面接)

<10月>
二次選考合否通知

引用:応募から選考までのスケジュール | JICA海外協力隊

志望動機が必要になるのは応募書類作成の時です。
二次選考の時にも志望動機を話す機会はあるので、志望動機を自信を持って伝えられるように応募書類を作成しましょう。

応募までにやるべきことや面接対策について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

応募時の提出物

応募時の書類は以下の通りです。

①応募者基本情報【応募者調書】

②適正アンケート(希望職種・要請の申告)

③語学力申告

④志望動機【応募用紙】

⑤活動経験履歴【技術調書】

⑥問診表・健康診断書

今回は④志望動機の書き方を解説していきます。
私が2022年度春募集に合格した時に実際に書いた志望動機を大公開します。

その他の書類の作成方法を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。


【大公開】実際に書いた志望動機

ボランティア活動の意義、目的について、ご自身の考えを記述してください。

私が考えるボランティア活動の意義や目的は、人々に貢献し、多様な価値観を認め合うことです。 なぜなら、今まで培ってきた自分の経験を社会に還元したり、多くの人々と出会う中で自分自身の知見を広げたりすることが大切だと考えるからです。小学校の学校教育ボランティアに参加した時には、児童がどうしたいのか、児童の立場になって考えることが大切であると感じました。ボランティア活動においては、様々な視点で相手の立場になって考え、自分自身にできることを考えていくことが重要であると考えます。(235/260文字)

まず大前提として、指定文字数の9割は書いた方がよいでしょう。
この場合は260×0.9=234文字なので、240字前後を目安に書くよいでしょう。

内容に関しては、
①ボランティア活動の意義・目的
②その理由
③自分の経験
④自分の考え

こんなところでしょうか。
一つの型ですね。
いろいろな型はあるかと思いますが、一つの参考にしていただけたら幸いです。

JICA海外協力隊に参加する動機、抱負について(経験者はその体験談を含め)記述してください。

私がJICA海外協力隊に参加したい理由は、今までの教員経験を生かし、海外や日本の子どもたちに貢献したいと考えたからです。私はこの6年間、教員として日々教材研究に励んできました。特に「遊び」の考え方を中心に、どうやったら児童が楽しく学ぶことができるかを考えてきました。 JICA海外協力隊で接する子どもたちにも、学ぶ楽しさを実感してもらいたいと考えています。学びの楽しさを海外の子どもたちに伝え、JICA海外協力隊で得た経験を日本の子どもたちに還元したいと思い、JICA海外協力隊に応募しました。(234/260文字)

①JICA海外協力隊に参加したい理由
②自分の経験
③JICA海外協力隊でやりたいこと
④再度JICA海外協力隊に参加したい理由

①と④でJICA海外協力隊に参加したい理由を繰り返すことがポイントです。
最も伝えたいことは、最初と最後の両方言えるとよいですね。

希望職種に対するご自身の経験(実務等)、技術適合性(セールスポイント)を具体的に挙げ記述してください。(複数職種を希望する場合は各職種について記述してください。)その際、ご自身の選んだ要請内容に対しての技術適合性についても触れてください。

<第一要請>
私は小学校で体育を研究してきた経験から、ラオスの環境や生徒に適した体育の授業を実施することができると考えています。私は、市内の体育の研究授業では授業者や世話人、校内では体育主任を経験してきました。体育の研究授業では、どうやったら児童が運動を楽しむことができるのかを中心に授業を考えました。また運動会では、どの児童も楽しく運動に取り組めるように、コロナ禍という状況も踏まえて計画を立案しました。ラオスに派遣されたら、ラオスの子どもたちに合った体育の授業や運動会等のイベントを計画していきたいです。(247/260文字)

<第二要請>
私は大学から現在に至るまで、体育を研究してきた経験から、マダガスカルの方々と体育の授業を創り上げることができると考えています。現在は小学校に勤めていますが、大学時代には教育実習で中学生を指導したり、高校の陸上部のサポートをしたりしました。運動の楽しさを味わうことはもちろんですが、どうやったらよい動きができるか、目標達成に向けてどうアプローチしていけばよいかなど、子どもたちと分析しながら取り組んできました。マダガスカルに派遣されたら、子どもたちや現地の教員の方々と一緒に体育の授業を創っていきたいです。(252/260文字)

<第三要請>
私は陸上教室や地域運動会で地域の方々と交流した経験から、セネガルの教員の方だけではなく、地域の方々とも協力して、子どもたちの運動の機会を増やすことができると考えています。陸上教室では、どうやったら子どもたちが楽しく陸上に取り組めるかを考えながら練習メニューを作成しました。地域運動会では、教員としてどのように関わればイベントが盛り上がるかを考えて、運営に携わりました。セネガルに派遣されたら、子どもたちを含めて、現地の方々がたくさん運動に取り組めるような授業やイベントを計画していきたいです。(246/260文字)

①自分の経験(~経験から、…できると考えています)
②派遣されたらやりたいこと(~に派遣されたら、…していきたいです)

自分の経験から、やりたいことにつなげて書くことが大切です。
そのためにも自己分析をしっかりと行い、自分の経験ややりたいことを整理しておきましょう。

JICA海外協力隊に参加される際に想定されるご自身の弱点を記述してください。

JICA海外協力隊で想定される私の弱点は、考え方の視野が狭いことです。現在は小学校教員として日々子どもたちのために働いていますが、教員という枠や自分自身の経験に囚われて、自分の行動を制限してしまうことがあります。実際の小学校現場でも、自分の価値観や考え方を伝えることに関しては特に問題ありませんが、同僚や先輩からのアドバイスを受け入れて実践することは比較的苦手であるように感じます。JICA海外協力隊に派遣されたら、多様な価値観を認め合い、どんな場面でも柔軟な発想で対応することを心掛けていきたいです。自分自身の考え方や視野を広げるためにも、海外で自己研鑽に励んでいきたいです。(283/300文字)

①自分の弱点
②派遣されたときの弱点への対応

この質問が一番難しかったですね。
自分の弱点を素直に書き、それをどうプラスに変えていくのかを書きましょう。

実際に派遣された場合、どのようなボランティア活動を行うのか、活動内容、日常生活を含めて具体的に記述してください。

私は「体育の授業研修」「運動会やスポーツ大会の企画・実施」「地域の陸上教室の企画・実施」の3つの活動を主にしていきたいと考えています。「体育の授業研修」では、現地の教員の方々と協力しながら、児童や生徒が楽しめるような授業、発達段階に応じた教材や教具を提案していきたいです。「運動会やスポーツ大会の企画・実施」では、児童や生徒がたくさん運動やスポーツに触れる機会を設け、今後もみんなと運動をしたい、もっとスポーツをしたいと思えるような企画を立案していきたいです。「地域の陸上教室の企画・実施」では、現地の子どもたちや教員の方だけではなく、地域の方々も巻き込み、陸上運動の楽しさを味わうことができるような企画を立案していきたいです。以上3つの活動を通して、現地の方々のニーズをうまく見極めながら、あらゆる運動の楽しさを味わうことができるように、研修や企画を工夫していきたいです。(387/400文字)

①活動内容の明示(私は~の○つの活動をしていきたいと考えています)
②活動内容の説明
③まとめ、意気込み(以上○つの活動を通して、~していきたいです)

自分の中でイメージしている活動を書けるとよいですね。
どんな企画をしたいのか、具体的に考えておきましょう。

帰国後、参加経験をどのように生かしたいか、ご記入ください。

私は帰国後、「外国籍の児童に対するサポート」と「世界の子どもたちと日本の子どもたちを繋ぐこと」の2つの活動を主にしていきたいと考えています。「外国籍の児童に対するサポート」では、東京都の教員として、外国籍の児童が多い小学校に赴き、児童の目線に立って子どもたちをサポートしていきたいです。「世界の子どもたちと日本の子どもたちを繋ぐこと」に関しては、日々の授業の中で、積極的に国際問題について取り上げ、可能な範囲で世界と日本の子どもたちが交流できる場面を作っていきたいです。以上2つの活動を通して、世界や日本の子どもたちの視野や考え方を広げ、グローバルに活躍できる子どもを育てていきたいです。(294/300文字)

①活動内容の明示(私は~の○つの活動をしていきたいと考えています)
②活動内容の説明
③まとめ、意気込み(以上○つの活動を通して、~していきたいです)

先ほどの派遣された場合の活動内容と構成は同じです。
私は現職参加も想定していたので、小学校教員を続けることを前提に書きました。
もし帰国後のプランが明確でない場合は、今の職場に戻った時にどう経験を生かしていくのかを書いてみましょう。


まとめ

今回はJICA海外協力隊に合格するために不可欠な志望動機の書き方について解説していきました。
ポイントとしては、自分の経験から何ができるのか、何がしたいのかを書くことです。
合格を目指して頑張ってください!
ぜひJICA海外協力隊員として一緒に活動しましょう!

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