【解説】JICA海外協力隊の倍率は?合格率を上げるには?

JICA

JICA海外協力隊の倍率

JICA海外協力隊は一次選考と二次選考に分かれています。
ここでは一次選考の倍率、二次選考の倍率、全体倍率(一次選考受験者数÷二次選考合格者数)の3つの倍率を紹介していきます。

2022年度長期(春募集)
<一次選考>
受験者数 1314人
合格者数 967人
倍率   1.36倍
<二次選考>
受験者数 913人
合格者数 513人
倍率   1.78倍
<全体倍率>
受験者数 1314人
合格者数 513人
倍率   2.56倍

2022年度長期(秋募集)
<一次選考>
受験者数 854人
合格者数 670人
倍率   1.27倍
<二次選考>
受験者数 618人
合格者数 413人
倍率   1.50倍
<全体倍率>
受験者数 854人
合格者数 413人
倍率   2.07倍

2022年度短期募集
<一次選考>
受験者数 124人
合格者数 61人
倍率   2.03倍
<二次選考>
受験者数 61人
合格者数 29人
倍率   2.10倍
<全体倍率>
受験者数 124人
合格者数 29人
倍率   4.27倍

引用:職種ごとの合格倍率 – よくある質問|JICA海外協力隊

2022年度を見ると、春募集の全体倍率が2.56倍、秋募集の全体倍率が2.07倍になっています。
春募集の方が倍率が高くなっていますが、これはどの年度に見られる傾向です。
また、短期募集の全体倍率は4.27倍になっています。
長期募集より短期募集の方が倍率が高いです。これもどの年度にも見られる傾向です。
ちなみに長期と短期の違いは以下の通りです。

人気の職種の倍率

続いて希望者の多かった職種について見ていきましょう。各職種の全体の倍率を紹介します。

2022年度長期(春募集)
コミュニティ開発 4.57倍
青少年活動    4.57倍
環境教育     1.91倍
日本語教育    3.15倍 
小学校教育    1.71倍
看護師      6.57倍

2022年度長期(秋募集)
コミュニティ開発 2.18倍
青少年活動    3.00倍
環境教育     1.34倍
日本語教育    2.58倍
小学校教育    1.95倍
看護師      2.32倍

引用:職種ごとの合格倍率 – よくある質問|JICA海外協力隊

春募集の中では、最も高い倍率が看護師の6.57倍、最も低い倍率が小学校教育の1.71倍、秋募集の中では、最も高い倍率が青少年活動の3.00倍、最も低い倍率が環境教育の1.34倍になりました。
やはりここでも秋募集の方が倍率が低いです。これは秋募集の方が要請数が多いことが要因として考えられます。
より合格率を上げるには、秋募集を受けることがおすすめです。
しかし、一番合格率を上げるための最善の方法は、自分の経験や特性に合った職種を見つけることです。
ここからは合格率を上げるためのポイントを3つ紹介します。

合格率を上げるためのポイント

ポイント① 自分の強みを知る

書類や面接で自分の強みをアピールするためには、自分の強みを知ることが不可欠です。
そのためにも、まずは自己分析をしてみましょう。
自分がどんなことをしたいのかを知るうえで、自己分析は非常に大切です。
例えば以下のようなことを考えると自分自身の強みや経験が整理されるかもしれません。

●高校・大学等で学んだこと

●高校・大学等で取り組んだ部活動やサークル活動

●高校・大学等で取り組んだバイトやボランティア活動

●自分が持っている資格・免許

●自分の社会人経歴

●仕事で得られた経験や社会人スキル

●自分が参加しているサークル活動

●自分の興味・関心のある課題

●趣味・特技

●自分が持っている人脈

自分の強みを知ったら、複数の職種を選びましょう。
ちなみに私の場合は、小学校で6年間教員をやっていたこと、中学・高校の教員免許を持っていたこと、体を動かすことが好きだということ、高校・大学と陸上競技をやっていたということで、「体育」「小学校教育」「陸上競技」の3つを候補に考えていました。
こちらの記事でも合格するための自己分析の方法を紹介しているので、参考にしてみてください。


ポイント② 要請情報を見る

要請情報では、自分に合った職種を中心に見ていきましょう。
場合によっては、自分の希望とは違う職種であっても自分の強みとマッチした職種もあるので、幅広く要請情報を見ることをおすすめします。

190以上の職種があり、自分の希望職種だけでも多くの要請があるので、ポイントを絞って要請情報を見ていく必要があります。
ポイントは以下の通りです。

●派遣隊次はいつか
(例:2023/1→2023年度1次隊)

●要請内容が、自分の強みを生かせそうななものになっているか。

●資格条件が自分に合っているかどうか。

●選考指定言語が自分のレベルに合っているかどうか。
(私の場合は、英検2級を持っていたので、英語Cのレベルでした。)

●予定されている活動内容のイメージができるか。

自分の職種に一通り目を通したら、希望要請を5つぐらいに絞るとよいかもしれません。
応募者調書に希望要請を記入する欄が3つあるため、最低3つは見つけるようにしましょう。

参考:シゴトを知る | JICA海外協力隊

ポイント③ 応募書類に自分の強みを正確に書く

応募書類には、主に応募者基本情報【応募者調書】志望動機【応募用紙】活動経験履歴【技術調書】を書きます。
それぞれ自分の強みを正確に書き、自分の経験かや実績、技術から何ができるのか、何をしたいのかを考えることが大切です。
こちらの記事でも応募書類作成のポイントや面接対策を紹介しています。
自分自身が合格した時に書いた志望動機も載せているので、参考にしてみてください。

こちらの記事では提出書類の書き方を中心に解説していますので、参考にしてみてください。

まとめ

<2022年度の全体倍率>
長期(春募集) 2.56倍
長期(秋募集) 2.07倍
短期      4.27倍
→より合格率を上げるなら、秋募集がおすすめか。

<合格率を上げるためのポイント>
ポイント① 自分の強みを知る
ポイント② 要請情報を見る
ポイント③ 応募書類に自分の強みを正確に書く

最後までお読みいただきありがとうございました。
JICA海外協力隊に合格するためには、倍率の低い職種に応募する以上に、自分に合った職種を見つけることが大切です。
皆さんがJICA海外協力隊に合格できることを祈っています!

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