不登校になる小学生の理由は?元小学校教員が原因から対応まで解説!

教育


最近不登校の子どもたちが増えているというのは、よくニュースで耳にするのではないでしょうか。
特に小学校では、2022年度時点のデータで、不登校の小学生が10年前の5倍に増えているそうです。

不登校の子どもを持つ親御さんとしては、
「不登校の子どもへの対応の仕方が分からない。」
「どこに相談すればよいのか分からない。」
といった不安があるでしょう。

この記事では、不登校の小学生が増える原因から対応まで元小学校教員という立場から解説していきます。

そもそも不登校とは?

文部科学省は、不登校を以下のように定義してます。

「不登児校童生徒」とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義しています。

引用:文部科学省 不登校の現状に関する認識

年間30日以上」なので、連続して30日以上欠席した人だけが対象ではありません。
たまに学校に行ける日があり、断続的に欠席している状況であっても、年間30日以上欠席していれば不登校と定義されます。

不登校の原因

ここからは主に考えられる不登校の原因を見ていきましょう。

原因① 先生と合わない

文部科学省が行った「令和2年度不登校児童生徒の実態調査」によると、「最初に学校に行きづらいと感じ始めたきっかけ」が「先生のこと」と答えた小学生が30%に上ったそうです。
クラスの中で唯一の大人である先生と合わなければ、学校に行く意欲が失われるのは、当然の結果かもしれませんね。

原因② 友達と合わない

クラスが自分の知る数少ない社会である子どもにとって、友達と合わないことは学校の行けない原因の一つになります。
クラス替えをきっかけに仲のよい友達と離れてしまったり、友達とけんかしてしまったりと、友達と疎遠になってしまう原因は様々です。

僕の経験からすると、これは特に女子に多い傾向があります。

原因③ 授業に付いていけない

学校の授業のペースに付いていけず、学校が嫌いになってしまうお子さんもいます。
特に学習障害(LD)のお子さんにとっては、読み書きや計算に困難を伴うため、教科書の内容を理解できなかったり、黒板の文字の読み書きが遅れたりすることがあります。
その結果、授業を苦痛に感じ、学校に行かなくなることがあります。

原因④ 集団生活が合わない

そもそも集団生活が合わないお子さんもいます。
人と接するのが苦手だったり、自分の思っていることがうまく表現できなかったりするお子さんや、自分のこだわりが強く集団生活のルールを守れないお子さんがいます。
特に自閉スペクトラム症(ASD)傾向のあるお子さんや、注意欠陥多動症(ADHD)傾向のあるお子さん、ギフテッドのお子さんなどは集団生活が合わない場合が多いです。

自閉スペクトラム症(ASD)
→社会的なコミュニケーションの困難さや空間・人・特定の行動に対する強いこだわりがある。
注意欠陥多動症(ADHD)
→注意力に様々な問題があり、衝動的で落ち着きのない行動がある。
ギフテッド
→平均より著しく高い知能を持つ。

原因⑤ 親から離れることへの不安(分離不安)

これは特に小学校低学年で起こりやすい原因の一つです。
幼稚園や保育園から小学校に入学すると、家庭以外で過ごす時間が大幅に増えます。
学校生活に適応したり、新しい友達と話す場面が増えたりと、子どもにとって不安や苦痛を感じることが増えるかもしれません。
そのストレスが原因で、分離不安が表れることがあります。
症状としては、親が離れると泣き出したり、頭痛や腹痛を訴えたりすることがあります。

実際に私が勤めていた小学校でも、学校の玄関や門の前で泣き出すお子さんや、送りに来てくれた親御さんが離れていくと泣き出すお子さんがいました。

僕個人の経験からすると、不登校の原因がこれだけのお子さんは、小学校中学年・高学年になるにつれて、登校できることが多いです。


不登校の小学生への対応

ここまでは不登校の原因を5つ挙げましたが、複合的に絡み合っていることが多いので、子どもそれぞれに合った対応が不可欠です。
ここからは不登校の小学生への対応を見ていきましょう。

対応① 子どもの気持ちに寄り添う

親御さんができる一番のことは、子どもの気持ちに寄り添い、じっくり話を聞いてあげることです。
つい子どもが学校に行かなくなると、学校に行かなくなった理由を探りたくなりますよね。
しかし子どもとってそれは苦痛に感じる時があります。
特に子どもが学校に行かなくなり始めた時は、原因について聞こうとするのではなく、何が苦しいと感じているのか、学校に行こうとするとどんな気持ちがするのかなどを聞いてあげるとよいでしょう。

不登校は悪いことではありません。
子どものそばにそっと寄り添い、気持ちに共感してあげることが大切です。
これは教員も同様です。

対応② 学校に相談する

子どもの不登校を解決するには、学校と協力することが必要不可欠です。
学校側と電話で連絡を取ったり、直接担任の先生と面談したりしましょう。
学校側も医療機関や支援機関と連絡したり、スクールカウンセラーとつなげたりと、様々な対応ができますので、早めに連絡を取るとよいでしょう。

間違ってもここで学校側にクレームのような形で進言したり、一方的に意見を押し付けたりしてはいけません。
学校とトラブルになることは、何よりお子さんにとって非常にマイナスです。
学校側とは協力関係を築き、お子さんにとって一番よい方法を探しましょう。

対応③ 支援機関、医療機関に相談する

不登校の原因には、心の病気や発達障害が隠れている場合があります。
不登校を支援する機関は様々です。
適応指導教室(教育支援センター)教育相談所(教育相談室)子ども家庭支援センター児童相談所などの支援機関、精神保健福祉センター保健所などの医療機関があります。
お子さんに合った支援機関や医療機関を選択するとよいでしょう。

また、不登校になった子どもたちが通うことができるフリースクールもあります。
フリースクールは、個別学習や団体学習ができる民間の教育機関です。
それぞれのフリースクールで体験できる活動や費用は異なりますので、お子さんに合った資料を請求してみましょう。

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まとめ

<不登校の原因>
原因① 先生と合わない
原因② 友達と合わない
原因③ 授業に付いていけない
原因④ 集団生活が合わない
原因⑤ 親から離れることへの不安(分離不安)

<不登校の小学生への対応>
対応① 子どもの気持ちに寄り添う
対応② 学校に相談する
対応③ 支援機関、医療機関に相談する

最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも不登校に悩む親御さんや先生たちにこの記事を読んでいただければと思います。

不登校の子どもたちでも、幸せに生きていくことができる環境を作っていくことが大切です。
親、教員、周りの大人が協力して、よりよい教育環境を作っていきましょう!

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